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アレルギー疾患が起こるしくみ

 

運動不足や過食などによって副交感神経が優位の体内環境になると、リンパ球(血液中の白血球の一種で免疫を担当する血液細胞)が増えます。

 

リンパ球が増えすぎると、体外から入ってきた異物を排除しようとするリンパ球の働きが過剰になります。

 

そのため、平常なら反応しない花粉やダニや卵などのタンパク質に反応して攻撃するようになってしまいます。

 

くしゃみや鼻水は、花粉やダニを体外に排除しようとして現れている症状です。

自律神経のバランスが

副交感神経優位にかたよってしまう原因は?

運動不足(車社会で歩くことが少なすぎる生活)

食べ過ぎ

冷暖房完備(暑さ、寒さの刺激を受けない生活)

ストレスが少なすぎる生活

​のんびりしていて心身がリラックスしているときは、副交感神経が優位になって血流が良くなり、体温も上がっています。このような状態のとき、免疫系ではリンパ球が増えて免疫力が高まっています。

しかし、副交感神経が優位の状態に偏り過ぎてしまうと、低体温になったり、リンパ球が増え過ぎてアレルギー体質になってしまうのです。

​花粉症もアトピー性皮膚炎も気管支喘息も、様々なアレルギー疾患が同じ仕組みで起こっています。

​自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことが大事なんですね。自律神経がどちらかにかたよったりせずにバランスのとれている状態が健康なのです。

アレルギー体質を改善するには・・

 

アレルギー症状を薬で抑えると、薬が効いている間は症状が軽減するのですが……、アレルギー疾患の原因となっている自律神経のバランスの乱れを整えるわけではないので、残念ながらアレルギー体質そのものを治すことはできません。

しかも、化学薬品で症状を抑えてしまうと、治せないどころか、逆に悪化させてしまうことさえあります。

花粉症やアレルギー性鼻炎のくしゃみ・鼻水は、花粉や化学物質などを体外に排除しようとする自然な反応です。

それなのに、薬でくしゃみ・鼻水を止めてしまったら、花粉などを体外に出すことができなくなります。すると、花粉をなんとか体外に排除しようとしてリンパ球がどんどん増えてしまうので、ますますリンパ球が過剰な状態になっていきます。

このように免疫の働きが異常になっていると、少しの花粉に対しても非常に過敏に反応するようになって、アレルギー症状が悪化する……という悪循環におちいってしまいます。

それに、アレルギー体質の人は、様々な化学物質や重金属などの有害物質が体内に蓄積しているために発症している可能性があるともいわれています。

ですから、できる限り有害物質を取り込まない生活にシフトすることも重要になります。

そして、体内に蓄積した有害物質を解毒(デトックス)できる心身のバランスを取り戻せると、健康状態が良くなっていくので、アレルギー体質の解消にもつながっていきます。

アレルギーの症状を抑えるための薬がアレルギー体質自体改善するわけではない……ということは、ご理解でいただけましたでしょうか。

自律神経のバランスが整って免疫の働きが正常になることで、アレルギー体質自体を根本から解消(根治)することができるのです。

「え? 薬で治すことができないの?」

「だったら、今まで通院したり、薬を使ってきたことは何だったの?」

という疑問を持たれるかもしれません。

そうなんです。

その疑問を持つことが、アレルギーを解消(根治)するきっかけになるんです。

盲目的に対処療法に依存している状態に気づくことができれば、自分の健康を守るのは自分の知識や生活習慣や心の状態次第だと思えようになるでしょう。

病気というのは、自分の心身のバランスが乱れて、何らかのエネルギーが極端に過剰だったり不足だったり、エネルギーの流れが滞ったりすることによって現れた症状であり、みずから本来の正常なバランスに戻ろうとする過程に現れてくる症状でもあります。

 

つまり、病気は、自分の心身に元々備わっている恒常性維持機能が働くことによって、自己治癒力で自然治癒できるものなのです。

わたしたちの心身には、自分自身にとっての一番の名医が内在しているんです。

 

それなのに自分に内在したすばらしい力を信頼することを忘れてしまった現代人は、病気が自然治癒するのを待てなくなってしまいました。

 

そのために現代人は、病気の症状を敵として、苦痛を取り除くことだけに躍起になって対症療法の現代医療(アロパシー… 薬物療法…症状が出たら症状を押さえ込む異種療法)に依存しているのです。

バランスのとれた自律神経とは・・

交感神経と副交感神経は、どちらかが優位になると、どちらかが劣位になって、シーソーのようにバランスをとって働いています。季節や一日の昼夜のリズムにそって、自然にリズミカルに変化しているときは、心身の状態もバランスがとれていて良好なのです。

ところが、現代人は心身の様々なストレスなどによって自律神経がどちらか一方にずっと傾いたままになってしまうことが増えているのです。現代人に増えているたくさんの病気が、何らかの心身のストレスによる自律神経の乱れが原因となって起きています。

現代人が直面しているストレスとは・・

現代人は、人類がこの数十年間に生みだした毒性物質(石油精製薬品、農薬、化学肥料、除草剤、遺伝子組換食品、食品添加物、放射性物質、化学調味料、白砂糖、果糖ぶどう糖…コーンシロップ、人工甘味料、合成洗剤、界面活性剤、石油系化粧品、電磁波、ダイオキシン、環境ホルモン、黄砂、PM2.5 etc.)に囲まれて生活しています。

これらの環境問題、不自然な食生活、薬物依存型の医療などの影響で、心身は多大なストレスを受けています。

過剰なストレスは、体内環境を悪化させ、基礎体力の低下をまねき、有害物質をうまく解毒したり排泄できないまま身体に蓄積させてしまい、免疫異常を起こし、ガン、心臓病、動脈硬化、脳血管疾患や、アレルギー疾患(花粉症・アレルギー性鼻炎・ぜんそく・アトピー性皮膚炎・じんましん・化学物質過敏症)などの大きな原因になっています。

自律神経をリズミカルに変化できるように、こころと身体のバランスを感じるようにしましょう。

病気を予防するためにも、改善するためにも、自律神経がどちらか一方に傾いたままにしておかないことが大事です。

​心身のストレスを感じたら、リラックスして心身の緊張をとく時間も大切にして、交感神経が優位の状態に傾いたままになりらないようにしましょう。

のんびり過ごしてだらけてしまったときには、キビキビ動いたり、少し熱めのお風呂に入ったり、適度な刺激を感じて、副交感神経に傾いたままにならないようにしましょう。

心身のストレス解消、自律神経のバランスを整える、リンパ・血流促進、冷え性の改善、血圧の安定、疲労回復、デトックス促進、免疫力向上などにアロマテラピーやアロママッサージが効果的です。

​参考文献:

アレルギーを自己治癒力で癒すための知識

~心身のバランスを取り戻そう~

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