top of page

家族、恋人、職場などの人間関係で悩みや問題が生じたときには、いったん客観視して問題の本質を観察してみませんか?

「自分は他者と、どんな関係を持とうとしているのか?」

「自分は他者と、どんな関係を持てば、幸福な自己表現ができるようになるのか?」

ということを交流分析では、実際の問題解決や治療に役立つようにわかりやすく解説しています。

交流分析を理解すると、「人間は、誰もが対等の関係なんだ」という観点を持てるようになり、人間関係の問題解決の一助になるでしょう。

交流分析は、一人ひとりが最良の人間関係を築くために考案された心理学

交流分析(Transactional Analysis、略してTAとも呼ばれます)とは、1950年代後半に、アメリカの精神科医エリック・バーンによって提唱されました。

 

フロイトの精神分析を土台にして、臨床に活かしやすくするために、人間性心理学を取り入れて体系化された精神分析法です。

 

できるだけ短期間に、実際の人間関係のなかで、いかに快適な人間関係を築けるようになるか? を目的としています。

交流分析の哲学の基本的な見解とは

人はみなOKである。

 

そのため、一人ひとりの人間は、正当性、重要性、平等性の敬意を受けることができる。

人は誰もが考える能力を持っている。

自分の運命は自分自身が決め、そしてその決定を変えることができる。

このように、エリック・バーンは、人間の尊厳を守ることの重要性を説いているんですね。

 

人間の一人ひとりが、おたがいの尊厳を守って交流ができることが、誰にとっても快適でしあわせな人間関係と言えるでしょう。

逆に、家族、恋人、職場の人間関係のなかで、相手を正そうとしたために反発されてしまったり、反対に相手に批判されて自己否定してしまったり……、

このような、おたがいの心に土足で踏み込んでしまったために悩みや問題が生じたときには、おたがいの尊厳を守って交流できていない」ということです。

つまり、人間関係の悩みを解決するためには、おたがいの尊厳を守れる自分になればいいんです。

​たとえ、

「え? 悪いのは、相手の方なのよ!」

と腹が立つことがあるとしても、自分自身がおたがいの尊厳を守れるようになればいいんです。

エリック・バーンの交流分析は、

最良の人間関係のために考案された心理学

過去と他人は変えられないが、

未来と自分は変えられる。

 

とエリック・バーンは、​言いました。

人生のなかでの問題を解決したかったら、どんなときも、この基本に戻って、自分の内面を見つめ直しましょう。

「きっと、自分の内には、最善の解決をできる力があるはず」

と自分を信頼しましょう。

なぜなら、人間の本質は、生まれながらに、誰にも傷つけることのできない尊厳(愛)をもっている存在だからです。

他人が、自分の尊厳を踏みにじってくる場合も

自分が、他人の尊厳を踏みにじってしまう場合も

どちらも共通して、

「自分が、自分の尊厳(存在価値)を無条件に認めることができない」というエゴを持っているためなんです。

だから、まず最初に、この自分のエゴに気づくことが必要です。

幼少の頃に、両親や家族から「自分の尊厳(存在価値)を無条件に認めてもらえない」と感じたために、悲しみや寂しさや怒りが潜在意識にある人は、無意識に「自分の尊厳も、相手の尊厳も、認めることができない」というエゴによって行動してしまいます。

過去と他人は変えられませんが

未来と自分は変えられます

今ここに、現実になって現れているのは、自分の心です。

なので、自分の心が変われば、現実が変わります。

​つまりは、自分の心と言動が変われば、相手の心と言動にも変化をもたらすことがあるということなんです。

bottom of page