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アダルトチルドレンは、心の傷を癒して自己愛を取り戻すことで解消できる

アダルトチルドレンの多くの人は、自分自身や家族たちを裁いて怒り続けています。そのために、「過去の心の痛み」を握り締めたまま放すことができなくなっています。

 

「過去の心の痛み」を握り締めているために、

あるがままの自分、あるがままの相手、あるがままの現実を受け入れることができずに裁いてしまうので、生きづらさが生まれてしまっています

親を憎んだり恨んだり、あるいは親に罪悪感を感じていたり……、このような親や自分自身を「ゆるせない」という様々な想いが渦巻いているかもしれません。

この親や自分自身を「ゆるせない」という想いが心の奥にあると、現実の中で「ゆるせない」と思うことを繰り返し体験(追体験)することになってしまいます。

「ゆるせない」という想いは、執着です。

人間は執着が多ければ多いほど、生きていくのがしんどくなる重たい足かせに縛られているかのような「執着心の重い波動の通りの人生」を生きることになります。

いま生きるのが辛い状態であっても、心の中の執着心が消えてしまえば、肩の荷が下りて生きることが楽になります。

自分がこれまで生きてきた過程で作ってきた執着が、自分の心を縛り、自由にのびのびと生きることを制限し、傷つけてきたのです。

 

親子関係が原因の執着に気づいたら?

 

「あ~! こんな執着があったから、わたしは今まで間違った行動をしてきたのね……。もう、執着に気づけたから、大丈夫。これからは、こんな馬鹿げた執着は捨てて、おかしな行動はしないわ!」

執着に気づけただけで、「今後は、執着しないで生きていけるようになった~!」と安心しがちです。

でも、執着心というのは潜在意識にしっかりと書き込まれている想いなので、顕在意識で「もうこんな執着は捨ててしまう」と考えて強く決意しても、単純には心の中から消えてなくならないのです……残念ながら。

コーチングやアファメーションなどの自己啓発で顕在意識を切り替えても、潜在意識にある執着が残ったままでは、結局は心の90%以上を占める潜在意識の思考パターンや行動パターンを無意識にやってしまいます。

「三つ子の魂百まで」

「過つは人の性(さが)、許すは神の心」

などの諺にあるように、「もう二度と、こんなバカな過ちは犯すまい」と固く心に誓っても、過ちを繰り返してしまうのが人間の性。

幼い頃に両親との関係などの影響でできたネガティブなセルフイメージや観念が固定化し、執着したまま一生を生きてしまうこともあります。

ですから、潜在意識の固定観念を手放して、ニュートラルな見方のできる自分になるには、幼い頃にさかのぼり、自分と両親の気持ちを慮る(おもんばかる)ことが必要になるのです。

 

 

心の奥に押し込んでいた子ども時代の怒り、さみしさ、悲しみを感じつくす方法

 ♡ 心のデトックス・ワーク 

  • このときに大事なことは、紙などに書き出していくことです。頭の中だけで思考していても、堂々巡りになってしまうからです。

  • この紙は誰にも見せることはないですし、書き終わったら破り捨ててしまいますから、誰にも遠慮せずに、次々と浮かんでくるままに書き出しましょう。

 

  • これまで心の奥にしまいこんできたネガティブな想いを全部だしつくすつもりで、なぐり書きになっても、汚い言葉でも、かまわずに書いていきます。

  • すっきりするまでネガティブな想いを出し、感情を感じ尽くしていきます。一度だけでなく、何度も繰り返す必要がある場合もあります。

  • ゆるせない相手が自分両親子ども親類友人恋人結婚相手職場の人など複数いる場合には、一人ずつ書く必要があります。

ネガティブな感情をありのままに感じることは、強い苦痛をともなうことがあります

 

苦痛を感じないために、子どものときからずっとずっと抑圧してきたのですから、あまりの激しい感情があふれだしてきて、びっくりするかもしれません。

でも、感情というのはエネルギーですから、感じ尽くせば自然に消えてしまいます

感情を感じている自分を客観的に観ているのが、ほんとうの自分です。ほんとうの自分は、なにがあっても、常に今ここにいますから、安心してネガティブな感情を感じればいいのです。

 

執着というのは、観念(想い)に強い感情がくっついたものです

たとえば、「親をしあわせにできない自分は、無価値だ」という執着がつくられたときの自分の心を観てみましょう。

「親をしあわせにできない自分は、駄目だ」

という想いには

親が不幸なことが、「悲しい」

親をしあわせにできなくて、「悲しい」

などの感情が元にあります。

「自分は、無価値だ」

という想いには

親の役に立てない自分は、親から愛されなくて、「悲しい」

親の役に立てない自分は、親に認めてもらえなくて、「悲しい」

などの感情が元にあります。

「存在そのものを、認めてもらえない」

「存在そのものを、愛してもらえない」

このような「根源的な愛の欲求が満たされない」という悲しみは、まるで底なしの深く暗い沼に沈んで消えてしまいそうな強烈な空虚感を伴う悲しみです。

こんな悲しみを感じたままでい続けることは、おさない子どもだけでなく大人でも無理です。

だから、自分の心と身体が壊れてしまわないように、無意識に抑圧してしまうのです。

この無意識に抑圧してきた悲しみを感じ尽くすと、

「自分を否定していた自分」

「辛かった自分」

を無条件の愛で受け入れて認められるようになります

 

自分自身を無条件に受け入れられると、やがて如の心(じょのこころ)が現れてきて、そのときの親たちの立場に立って気持ちを慮る(おもんばかる)ことができるようになってきます。

親に対してのネガティブな感情と想いが執着になっていたのですから、親の立場に立って気持ちを慮ることは、簡単ではありません。

でも、「なにかをする」とか「なにかを言う」とか「なにかができる」とかのあらゆる条件の垣根をとっぱらって、ただ純粋に「存在している」という無条件の自分から、無条件の相手を観てみましょう。

ただ純粋に「存在している」という無条件の自分も、無条件の相手も、ほんとうは、いつだって、無条件に愛し、愛されている存在でした。

過去への執着が消えていけばいくほど、

自分のなかの純粋な愛とつながることができて、生きづらさはどんどん解消していくでしょう

今がどんなに苦しくても、本来のいきいきとした自分を取り戻すことを諦めないでください。

 

心の奥に抑圧してきた感情を感じつくしてネガティブな想いを放てば放つほど、ドロドロに濁っていた心が澄んできて、すべての人が生まれながらに内在している純粋な愛を思い出すことができるからです。

すべての人間に内在している愛は、無条件の愛です。

人間の本質(魂・真我・純粋意識)は、無条件の愛のエネルギーです。

 

ですから、どんな人でも本来は、無条件に愛することで無条件のしあわせを感じることができる存在です。

 

だからこそ、無条件の愛で認め合えないときに、悲しみや寂しさを感じて、何をしていても何を得ても満たされていないという虚しさを感じるのです。

 

無条件のしあわせとは、「成功したから、しあわせになる」とか「お金持ちになったら、しあわせになる」とか「望みが叶えられたから、しあわせになる」とかの条件に左右される条件づけのしあわせではありません。

 

無条件の愛を感じる「今ここ」の瞬間瞬間に、内側から愛で満たされる喜びと無条件のしあわせが感じられてきます。

人間は究極的には、誰もが無条件のしあわせを感じるために生きています

毎日、毎日、くりかえししていることのすべてが、突き詰めれば「無条件のしあわせを感じたい」という究極の目的が心の奥にあるためにしている行動です。

 

無条件に愛することは、無条件のしあわせを瞬間瞬間に感じながら生きること。

ほんとうにしあわせな瞬間を増やしたければ、無条件の愛に基づいて生きることです。

 

 

大嫌いな自分だって、大嫌いな人たちだって、たとえ表面的な言動は間違ってばかりいるとしても、みんなが純粋な本心ではしあわせを求めて生きているのです。

 

このように、アダルトチルドレンからの回復には、アダルトチルドレンになってしまった根本的な原因までさかのぼり、心の傷を癒して自己愛を取り戻すことが必要です。

「親への怒りを吐き出して、自由な自分を取り戻す」という内容までで終わっている書籍やカウンセリングが多いかもしれませんが、ほんとうの意味で本来のまっさらな自分を生きられるようになるには、まだ重要なケアがあります。

それは、自分の生命と愛の原点である「両親との絆」を不健全な状態から「健全な絆」に結び直すことです

「両親との絆」が無条件の愛無条件の感謝で結ばれると、自己愛や自尊感情、自己肯定感などは、自然と内側から満たされてきます

内側が愛で満たされていれば、どんな自分でもあるがままに受け入れられるようになるので、人生のなかでトラブルがあっても柔軟にたくましく乗り越えていけるようになります。

もう、自分を愛そうと努力しなくても、すべてに感謝しようとしなくても、いつも愛に飢え依存してエネルギーを奪おうとしなくても、孤独感や絶望感や不安や心配にとらわれなくても、いいのです。

 

愛する喜びと感謝が自然にあふれてきて、平安な心で人生を生きられるようになります。

♥アダルトチルドレンを癒し

 あるがままの自分と他者を受容し

 本来の健やかな自分を生きるために

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