石鹸と合成界面活性剤の違い

界面活性剤とは?
油汚れを落とすために配合される洗浄剤です。水では油汚れを落とせませんが、界面活性剤は油汚れと水をなじませて、水とともに洗い流すことができます。
本来なら混ざり合わない油と水を混ぜ合わせ、汚れを落とす働きのあるものを界面活性剤といいます。
界面活性剤には・・
石鹸などの天然の界面活性剤と、合成界面活性剤があります。
大豆サポニンや卵黄のレシチンなどは、天然に存在する界面活性剤です。近代になって、合成界面活性剤が作られるようになりました。界面活性剤は、油と水を混ぜ合わせる働きのある物質ですから、洗剤以外にも様々な製品で使われています。
合成界面活性剤には・・
石油からつくられる石油系合成界面活性剤と、植物性合成界面活性剤があります。
◆合成界面活性剤は、家庭で使われる生活用品に配合されています。
・洗濯用合成洗剤
・台所用合成洗剤
・合成シャンプー
・リンス
・ボディソープ
・ハンドソープ
・洗顔フォーム
・化粧品
・ハミガキ
・口中洗浄剤(マウスウォッシュ)
・住居用洗剤(風呂場・トイレ用洗剤など)
などに使われています。
では、合成界面活性剤と石鹸の違いは?
石鹸は19世紀に普及し、人々の衛生環境を向上させ、伝染病や皮膚病の発生が激減しました。
20世紀に発明された合成界面活性剤も、同じ働きをしています。
合成界面活性剤は、石油などを原料にして作られます。
石鹸は、天然の油脂から作られる脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムです。
※合成界面活性剤を使用した 「複合石鹸」 もあります。安く売っている石鹸には 「複合石鹸」 が多いのですが、商品の表記を見ただけでは判別がしにくいです。
合成界面活性剤は、水環境の問題や安全性についての議論も引き起こしています。
合成界面活性剤の作用には、油分の洗浄力だけではなく、皮膚への浸透力、細胞の破壊力があります。
合成界面活性剤の生活排水は、分解されるのに何日もかかったり分解されずに残りますが、石鹸は、微生物によって水と炭酸ガスに1日で分解されてしまうので、肌や髪にだけでなく環境にもやさしいのです。
5,000年前から使われてきた石鹸に比べて合成界面活性剤の歴史は浅いですから、合成洗剤を長年使い続けたときに環境や生き物にどのような影響があるのか……?
まだわかりません。
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石鹸は、材料によって、洗浄剤の性質が変わります。
材料による特徴を知ると選びやすくなりますよ。
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新陳代謝をよくして、すこやかな美しいお肌を育てましょう♪
大半のUVクリームやUVファンデーションには、素肌や身体に有害な作用のある化学物質が多く含まれていますので、せっかくスキンケアをしているはずがかえって素肌や身体にダメージを与えることになってしまいます。
秋冬は、頭皮からの汗や皮脂の分泌が少なくなるので、石鹸シャンプーは数日おきにして、お湯のみで洗髪しています。
オイリースキンや頭皮の分泌が多すぎる場合は、体質の影響だけでなく食事で油脂を摂り過ぎているのかもしれません。

合成界面活性剤が人体に危険な理由
人間の皮膚は、皮脂や汗の膜で覆われていて、
細菌の侵入などから守られています。
合成界面活性剤は、皮膚に必要な皮脂膜を取りさります。
↓
肌の水分が蒸発して乾燥し、肌あれ、ヒビ割れになります。
↓
皮脂膜がなくなり、皮膚が無防備な状態になると
合成界面活性剤は皮下組織へと浸透していき、皮膚細胞を破壊します。
↓
さらに、毛細血管に侵入し、血流にのって全身にまわっていきます。
シャンプーなどに含まれている合成界面活性剤が頭皮や毛根から体内に入ると、化学物質は子宮に溜りやすいといわれています。
お産のときに、シャンプーの香料や下水のような洗剤香料の匂いがする羊水が増えているそうです。合成界面活性剤で皮膚や粘膜が無防備になると、香料などの化学物質も体内に侵入してしまうのです。
シャンプーなどに含まれている有害成分は、卵子や受精卵や胎児の発育に悪影響をあたえる恐れがあります。卵子が発育不良などで着床できなかったり、流産になってしまったりするので、不妊の原因にもなっているといわれています。もし不妊治療をするのであれば、まず、スキンケア製品やヘアケア製品や日用品から化学物質をなくすことが大事です。

口の中などの粘膜部分は角質層がないので、化学物質の吸収率が非常に高くなります。
歯磨剤には、微量でも有害物質が含まれているものは避けましょう。
石鹸歯磨きは、合成界面活性剤入りの歯磨剤のように粘膜を傷つけないので、歯磨き後に食事をしても味覚が変わりません。
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研磨剤不使用なので、電動歯ブラシ使用時でも歯がすり減る心配がありません。
合成界面活性剤は、2000種類くらいあり、特に毒性が強いとされているのは
POER、POEP、LAS、AES、AS です。
※もし、人が合成洗剤を2ccくらい飲むと、命にかかわります。
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ABS、LAS)
アルキル硫酸エステルナトリウム(AS)
アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム=ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)
アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)
アルキルアミノカルボン酸塩=カルボキシベタイン(CB)
アルキルベタイン(AB)
アミノベタイン
アルキルグコシド(AG)
アルキルジメチルアミンオキシド(AAO)
イソプロパノールアミド
ショ糖脂肪酸エステル(SE)
スルフォベタイン(SB)
フォスフォベタイン(PB)
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルナトリウム(POE)
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(PEF、PEL、PES、PEG)
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(POEP)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(POER)
ポリオキシエチレン脂肪酸アミド
ポリオキシエチレンアルキルアミン(POEAA)
モノアルキルリン酸エステルナトリウム(MAP)
高級脂肪酸エステルスルホン酸ナトリウム(SFE)
塩化アルキルメチルアンモニウム=塩化アルキルトリメチルアンモニウム(CCTMA)
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム
塩化ジアルキルジメチルベンジルアンモニウム=塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム(BZC)
塩化アルキルビリジニウム(ABC)
脂肪酸アルカノールアミド(MEA、DEA、TEA)