ストレスが自己治癒力を阻害する
のはなぜか?
研究によって、ネガティブな感情が身体にも悪影響をおよぼすことがわかってきています。
以下に、川嶋 朗 著 『「無理する自分」を捨てれば病気は逃げてゆく』 より、ストレス対抗ホルモンが出すぎると免疫力が低下してしまう仕組みについて書かれたご文章を引用いたします。
毎日わたしたちが元気に活動できるのは、暖かい身体のお陰です。
暖かい身体というのは、循環のよい身体です。
でも、現代人には、冷えている方がとても多いのです。
冷える原因には、食生活、化学薬品の害、運動不足、姿勢、呼吸、服装、冷暖房、入浴の仕方、ストレスなどがあります。
ストレスには、精神面でのストレスと身体のストレスがあります。
「ストレスを受けているなぁ」 と脳が知覚すると、脳の視床下部が指令を出して副腎からストレスに対抗するためのホルモンを分泌させます。
ストレス対抗ホルモンは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、コルチゾールなどです。
これらのホルモンは血管を収縮させるので、血管を狭くして血の流れを抑えます。
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血液の流れが悪くなるので身体が冷えます。
手足が冷えるのは、血流が悪くなっているからです。
血液循環が悪くなると、手足よりも命にかかわる内臓の方に優先的に血液を運ぼうとするため、手足が冷えてしまうのです。
血液循環が悪いと、酸素・栄養・ホルモン伝達物質が末端の細胞に行きわたらなくなります。
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体温が下がります。
冷たい身体では、二酸化炭素や老廃物がうまく排泄されなくなって血液の中に残ってしまいます。
血液は汚れてドロドロしているうえに、血管が狭くなっているので流れも悪く、いろいろな臓器に必要な酸素や栄養を届けたり、いらないものを引き取ったりする働きが低下します。
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代謝が下がります。
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免疫力が下がります。
このように、身体が冷えることによって、体温が1度下がると免疫力は30%以上下がるという見解もあります。

ストレスホルモンが出すぎると免疫力が低下する
あまりにも大きなストレスを長時間受けつづけると、コルチゾールが出っぱなしになってしまいます。すると、細胞を酸化させてサビつかせる活性酸素が大量に発生します。つまり、体が老化するリスクがそれだけ高まってしまうのです。
活性酸素の害が増えるだけではありません。ストレス性の疾患は山のように存在します。ですから、コルチゾールはいざというときには必須のホルモンですが、必要がないときはできるだけ出さないほうがいいホルモンともいえます。
もちろん、副腎皮質にはバックアップ機能があり、DHEAという強力な抗酸化ホルモンを出すシステムを持っています。
ところが、コルチゾールが常に過剰に合成されていると、副腎自体が疲れてしまい、コルチゾールも若返りホルモンであるDHEAも枯渇してしまうのです。
ストレスによりコルチゾールが体内で大量に分泌されると、がん細胞をやっつけるNK細胞、キラー細胞を抑制して免疫力の低下や、やる気の低下、記憶力の低下などが起きます。こうなると、ストレスに対抗するどころか、社会生活そのものを送ることが難しくなってきます。
最新の研究によって、怒りや憎しみ、不安焦りなどネガティブな感情が病気の原因になるということがわかっています。
これを知れば、病気になる前に、ふだんからネガティブな感情を意識的に持たないようにするはずです。それが、病気を呼び込まない秘訣の一つなのです。

本人の自覚していない過去のこころの問題が
病気の発症に大きく影響していたりすることがあります。
ネガティブな思い込みが、こころのバランス・身体のバランス・こころと身体のバランス・自然とのバランスを乱れさせ、病などの不都合な現実をつくってしまうことがあります。
合成シャンプーで頭皮が不健康になると、脱毛の原因になります。これが、近年、女性の薄毛が増えている大きな要因です。
どうして、使い捨てナプキンや紙オムツが冷えるのかというと
水分を固める高分子ポリマーが、熱をとるシートと同じ素材だからです。
今の時点で対策を講じられることについては努力すべきでしょう。
しかし、未来への心配のほとんどが取り越し苦労だったりするものです。
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