じつは個性を摩耗させるほうに頑張っている
- naoko-takemoto
- 2017年7月15日
- 読了時間: 3分
河合隼雄氏が対談で
人間の個性について述べられたお話を
引用いたします
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みんな一人ひとり違うのに、数字で順番をつけたがるんですよ。
「年収いくらですか」といったら、年収の高い人から低い人まで全部順番がつくでしょう。それは、一人ひとり分けているようで、なにも分けていないですね。お金で分けているだけなんだけれど、それでみんな錯覚を起こしている。
そして、ちょっとでもみんなよりお金の多いほうに行こうとしたりする。そうして頑張っているようだけど、じつは個性を摩耗させるほうに頑張っているわけですよ。
だから、そういう細部に飛びつかない、という姿勢がものすごく大事ですね。そうじゃなくて、その人を全体として見る。全体として見ていると、本当に人間というのはおもしろい。人間は誰でも、何をやらかすかわからん可能性をもっている。
出典:
人生の中では
調子に乗っていると
自分の全体像を見失って
落とし穴に落ちてしまうことがあって
一番やっかいなのは
落ちた本人が落とし穴に入っていることに気がついていない
という状態だ
落とし穴の中では
何もかもが自分の思い通りになり
飲めや歌えの楽しい時間が流れている
とても居心地が良くって
まさか自分が落とし穴のなかにいるなんて夢にも思っていない……
たとえば
お金のメンタルブロックを外したら
お金を儲けることが怖くなくなって
金運が良くなり
順風満帆に成功者になった
ここで
潜在意識に問題がない場合は
自分のやりたいことを実現した結果としての報酬を得る
というしあわせが循環していくが
潜在意識に何らかの問題があると
お金儲けに執着するようになって
いつの間にか
お金を儲けること自体が最大の目的になってしまう
あぁ 人間の悲しいサガ
強欲と清貧の中道をゆけないものか……
浮かれ騒いで楽しい時間が流れてゆく……
そして
人生が終わりを告げるときになり
あれっ?!
ちゃうちゃう!
俺のほんまにやりたいことって
これやなかったわー!
今世こそはっ!
ってリベンジしたはずやのに……
またやってもうたわ……

浦島太郎のお話も
子どもの時から
なんど聴いても切ないです
ところで
「身の程を知る」
という言葉は
「自由に! 自由に!」
「あるがままに」生きていこう!
と主張する人たちからすると
陳腐な古臭い言葉のようですが
ときには自分のことを真っ直ぐにみつめて
地に足が着いているのか確認すること
の大切さを教えてくれている気がします
地に足が着いているけど
その地面が落とし穴の中かもしれない……
その答えは
自分自身の潜在意識のみぞ知る……
ありがとうございます
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